自宅葬で見送るメリットデメリット

葬儀を自宅で行う「自宅葬」の流れ
自宅葬とは、自宅で行う葬儀を指します。葬儀場で葬儀を行う一般葬にくらべ、葬儀場の費用がかからず、全体の費用を抑えることができます。
かつては自宅葬が多く執り行われていて、1999年には39%が自宅葬を行っていました。近隣との付き合いが深かったため、近所の方に葬儀を手伝ってもらうことができたり、地方では大きめの家が多く、自宅で葬儀を行うだけの十分なスペースがあったのです。
しかし、近年では核家族化が進んだり、近所付き合いが減ったりした結果、自宅で葬儀を行うのが困難となり、葬儀場で葬儀を行う一般葬が多くなりました。
ところが、最近になって、費用を抑えつつ故人を丁寧に送りたいという意図で自宅葬に再び注目が集まりつつあります。
自宅葬の流れはどのようなものでしょうか?
自宅葬は小規模の葬儀のため、一般葬に比べ自由度が高いのが特徴です。一般葬とほぼ同じ流れで行う場合から、通夜無し・会食なしにする場合まで、さまざまなやり方があります。
ここでは、通夜あり・会食ありの場合の自宅葬の流れを紹介いたします。
自宅葬での流れは、次のようになります。
ご逝去日:安置・打ち合わせ・関係者への連絡・葬儀の準備
2日目:枕飾り・納棺・通夜
3日目:葬儀・告別式・火葬
さっそく具体的な流れの内容について、みていきましょう。
ご逝去日:安置・打ち合わせ・関係者への連絡・葬儀の準備
病院で亡くなられた方は寝台車で自宅まで運んでもらえます。自宅で亡くなられた場合で、かかりつけ医がいる場合はかかりつけ医へ連絡します。死亡が確認されると、「死亡診断書」を交付してもらえます。かかりつけ医がいない場合は、できるだけご遺体を動かさずに警察に連絡します。事件性が無いと判断されると「死体検案書」を発行してもらえます。
葬儀社へ連絡をし、打ち合わせや葬儀の準備を始めます。
自宅で故人のご遺体を安置します。
親族や故人が生前に交流のあった人など、葬儀に呼ぶ予定の方々へ連絡します。
2日目:枕飾り・納棺・通夜
自宅で安置する場合は通夜当日に納棺することが多いです。体を拭き(清拭)、死装束を着せます。御本人が生前好きだったもの(副葬品)を棺に入れる場合もあります。
夕方から通夜です。通夜は、僧侶の読経から始まり、参列者の焼香、僧侶の法話、僧侶退場の後、喪主による挨拶があります。
地域によっては通夜の後、「通夜振る舞い」といって、親族や参列者に食事と飲み物を用意し、ふるまうことがあります。
3日目:葬儀・告別式・火葬
午前中に葬儀・告別式を行います。葬儀と告別式は区別されず、一連の流れになっているのが一般的です。
葬儀・告別式の後は出棺です。棺を複数の男性で運び、喪主が位牌を持ちます。棺を霊柩車に乗せ、出棺見送りの後、遺族代表の挨拶があります。
火葬場で最期のお別れをします。火葬は1時間くらいかかるので、その間控室で故人についての談話などをして待ちましょう。
火葬が終わったら、骨上げです。骨上げとは火葬後の遺骨を骨壷に入れる作業で、遺族・参列者で順番に少しずつ行います。
火葬が終わったら、会食(精進落とし)が振る舞われます。地域によっては火葬中に会食を行う場合もあります。
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