日本のEV市場の背景に抱える問題。これ以上日本で電気自動車は流行るのか?

今日は環境の問題についてです。
2021年12月、トヨタは2030年までに30車種の新型EVを投入し、2030年までに年間生産台数350万台を目指すというバッテリーEV(電気自動車)戦略を大々的に発表しました。
大規模なEV戦略をとる自動車メーカーは、トヨタだけではありません。
フォルクスワーゲンなども2030年までに生産台数の半分をEV化すると言っており、世界的にEV販売がますます活発になると予想されています。
しかし、EVにも弱点がある。
そのひとつが、マンションなどの集合住宅での充電事情だ。集合住宅に住んでいると、EVを充電することが難しい。
総務省の「住宅・土地統計調査(2018年)」によると、日本の総住宅数(536万4千戸)の53.6%は戸建て住宅が占めています。
一方、マンションなどの集合住宅は43.%と半数近くを占めています。
また、経済産業省のデータ(「電気自動車・プラグインハイブリッド自動車等充電インフラ整備事業費補助金」2017年6月)によると、EV試乗希望者の割合は戸建が6割、集合住宅が4割と戸建とほぼ相関していますが、実際のEV購入者は戸建が9割と大きな差になっています。
今後、EVをさらに普及させるためには、日本の住宅事情は大きな課題となるはずです。
社会全体を冷静に考えると、EVは環境対策にはなっていないように思える。
温室効果ガスの発生源を自動車から発電所に移しただけではないのか。
また、現在の日本では、温室効果ガスを排出しない発電所は、原子力発電所、太陽光発電所、風力発電所だけである。
しかし、原子力発電所は事故が起きると大きな被害が出ますし、太陽光発電や風力発電は建設時に森林を伐採するため、全体的に環境破壊的です。
さらに、太陽光発電は発電量が少なく、気候に大きく左右される。冬場の雪国では、発電しない日も少なくありません。
環境に左右されず、事故が起きても被害を最小限に抑えられる発電所の開発が急務ではないでしょうか?
EVよりも、新技術の発電所や充電施設の開発が重要だと思います。
私はあまり頭が良くないので、ここまでしか考えられませんが、技術者の皆さんには期待しています。
よろしくお願いします。