アメリカが飛行物体を撃墜!最近増加する飛行物体と国際情勢の変化とは?

国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略・広報調整官は10日の記者会見で、米軍戦闘機が同日、アラスカ上空で飛行物体を撃墜したことを明らかにした。
バイデン大統領が命令を下した。物体がどの国のものかは分かっていない。
カービー氏によると、国防総省は9日夜、物体を認識し追跡した。
同氏は、物体は「小型車程度の大きさ」で、先週撃墜された中国の偵察用気球よりはるかに小さいと述べた。
高度約1万2000メートルを飛行するこの物体は、民間航空機の安全を脅かすと判断し、バイデン氏は10日朝、撃墜を命じた。
自走不能と思われた物体は、アラスカ北東部のカナダ国境付近でF-22ステルス戦闘機により空対空ミサイルで撃墜された。
物体は米国領の氷海に落下し、当局が残骸を回収している。現時点では、米国政府が領空内で追跡している飛行物体はこの1機だけです。
前回の事件後、バイデン政権はマスコミが報道する前に先手を打ったようだ。もし、この物体が再び偵察目的で米国領空に入ったとしたら、政権に深刻なダメージを与えることになっただろう。
未確認飛行物体がアラスカ領空に侵入した時間が比較的短かったため、米軍はそれがどのような物体であるかを確認できなかったようだ。国防総省関係者の中には、気球とみる者もいるが、ドローンなどの可能性もある。
国防総省の元高官は、飛行物体が中国から来たという証拠はないが、もし中国の偵察用気球であれば、中国には偵察用気球を運用する能力がないか、意図的に米国を挑発している可能性があると指摘している。
先週、中国がオースティン国防長官との電話会談を拒否したことは、この状況における米中間のコミュニケーションの重要性を指摘している。
こうした他国の飛行物体が、気づかないうちに我々の領空に入っている可能性があるのは恐ろしいことだ。偵察だけならまだしも、気づかれずに上空から化学兵器を散布している可能性もある。
また、偵察だけでなく、攻撃を想定して、どこまで探知されずに行けるかを試している可能性もある。
少なくともこの場合、このような飛行物体を迎撃し、探知することは、人が考えるほど簡単ではないことが証明されている。
今日は以上です。